ひとむれ

  このコーナーでは、家庭学校の月毎の機関誌である『ひとむれ』から一部を抜粋して掲載しています(毎月上旬頃更新予定です)。   職員が、家庭学校を通じて感じたことや伝えたいことを表しています。是非、ご感想をお聞かせください。

※都合により『ひとむれ』本誌と内容が異なる場合がございます。ご了承下さい。
2014年08月号

「北海道家庭学校の現況(3)」

校長 仁原正幹

北海道家庭学校には今日現在、高校生5名、中学卒業生6名、中学生13名、小学生1名の総勢25名が在籍しています。高校生寮には先月までもう1人定時制の4年生がいましたが、20歳に到達したために遠軽町内で一人暮らしを始めました。総じて年長児が多い状況で、義務教育終了後の児童数が4割を超える児童自立支援施設は、全国的にもあまりありません。

 入所前の問題行動としては、多い順に挙げると、暴力行為、性的非行、怠学、不登校、家庭内暴力、金銭持出などがあり、近年は非社会的で不活発なタイプの児童が多くなっています。

入所児童の中には被虐待経験や発達障害を有する児童が非常に多くいて、ともに全体の7割以上を占めています。そのようなこともあって、半数以上の児童が精神科や心療内科に定期受診し、安定剤などを処方されています。

 北海道家庭学校の伝統として作業指導には特に力を入れており、一般寮の20人がそれぞれ蔬菜部、園芸部、山林部、酪農部、校内管理部に所属して日々汗を流しています。1学期の「作業賞」には5人が選ばれ、望が岡分校の終業式の中で表彰しました。因みに分校の学習指導の評価としての「学業賞」は3人、寮の生活指導の評価としての「努力賞」は1人が受賞しました。三賞を受賞することは子ども達の目標となっています。

今年は東京の巣鴨にあった家庭学校が北海道の遠軽に分校を開いて100年目に当たります。9月24日に予定している北海道家庭学校創立100周年記念式に向け、博物館のリニューアルや禮拝堂の鐘の復旧、各種資料の整理などいろいろと準備を進めています。昨年の旭川に続き先月は札幌でも大規模なチャリティーコンサートが開催され、大勢の皆さんにご支援をいただいたところです。報道を見て、卒業生等からも連絡が来ています。