ひとむれ

  このコーナーでは、家庭学校の月毎の機関誌である『ひとむれ』から一部を抜粋して掲載しています(毎月上旬頃更新予定です)。   職員が、家庭学校を通じて感じたことや伝えたいことを表しています。是非、ご感想をお聞かせください。

※都合により『ひとむれ』本誌と内容が異なる場合がございます。ご了承下さい。
2014年07月号

「北海道家庭学校の現況(2)」

校長 仁原正幹

北海道家庭学校でも長らく「学校教育に準ずる教育」として施設職員による「学習指導」が行われてきましたが、平成21年4月、道内の他の2施設と同時に公教育が導入されました。家庭学校には地元遠軽町の遠軽東小学校と遠軽中学校の「望が岡分校」が開設され、今春6年目を迎えたところです。

公教育導入については、平成10年の児童福祉法改正に端を発するもので、「教護院」から「児童自立支援施設」への呼称変更に併せて、施設長に対して入所児童の就学義務が課せられたことが契機となっています。

 しかしながら、教護院には「子どもの指導の3本柱」としての「生活指導」、「学習指導」、「作業指導」が有機的、一体的に行われなければならないという「生活と教育の一体化(生教一致)」の大原則があったので、「学習指導」だけを切り離して他機関に委ねることへの懸念や対応策の難しさなどから、全国的にも調整や準備に多くの時間を要してきた経過があります。 全国の施設の中には未だに検討中のところもあり、また、導入はされたものの、教育と福祉の文化の違いなどから、なかなか共同歩調がとれずに苦悩しているところもあるようです。

ところが、着任してから3ヵ月、家庭学校と望が岡分校の連携の緊密さは目を見張るほどで、大変ありがたく思っています。

 毎朝の教職員全員での入念な打合せに始まり、日中も不断に情報交換が行われています。毎日の昼食会や毎月の誕生会の夕食会にまで教員の皆さんが参加され、給食棟で子ども達に「Withの精神」で寄り添ってくれています。各種行事の共催はもちろんですが、週3回の作業班学習においても教員の皆さんと施設職員とが力を合わせて児童の指導に当たっており、将に「流汗悟道」の精神を体現した「生教一致」の取り組みが、ここ『森の学校』で展開されています。