ひとむれ

  このコーナーでは、家庭学校の月毎の機関誌である『ひとむれ』から一部を抜粋して掲載しています(毎月上旬頃更新予定です)。   職員が、家庭学校を通じて感じたことや伝えたいことを表しています。是非、ご感想をお聞かせください。

※都合により『ひとむれ』本誌と内容が異なる場合がございます。ご了承下さい。
2014年06月号

「北海道家庭学校の現況(1)」

校長 仁原正幹

北海道家庭学校では現在4寮が稼働しており、全て小舎夫婦制の運営形態をとっています。道内の児童自立支援施設は3施設ともにこの形態を維持していますが、他県では時代の変遷とともに交替制等への転換が進み、現在全国的には小舎夫婦制は3割程度となっています。

稼働中の4寮のうち3寮は「一般寮」として、小学生、中学生、中学卒業生を対象に施設の敷地内での通常の処遇を行っています。残る1寮は「高校生寮」として高校生のみを対象に独立した寮運営が行われており、他にあまり例のないユニークな処遇形態をとっています。

 「高校生寮」の児童の通学先は、近年では地元遠軽町の遠軽高校定時制(4修制に加えて昨年から3修制も制度化)と、近隣の紋別市にある紋別高等養護学校の2校であり、前者は毎日寮から通学、後者は平日は学校の寄宿舎に滞在し、週末に寮に戻る形をとっています。

遠軽高校定時制に通学する児童については、昼間の実習先と夜間の学校への送迎を、毎日必ず担当寮長等が公用車で行っており、近年では実習先が多岐にわたっていることや、学校のクラブ活動参加の有無などから、送迎の時間と場所が児童によってまちまちの状況ですが、それぞれの児童の特性に応じたきめ細かな自立支援を行うために、個別的対応に努めています。

本校の「高校生寮」は平成8年の創設以来17年の歴史を有しており、かつては夏場の自転車通学等も併用していたようですが、寄り道や怠学、持ち込みなどの問題行動のために中途退学を余儀なくされる事例も多かったことから、近年では全て公用車で送迎しています。

 遠軽高校、紋別高等養護学校、そして実習先の事業主の皆さんの格別のご理解とご協力の元に、ほとんどの児童が3〜4年の課程を無事修了し、卒業・就職自立に至っています。